世界一小さな映画館

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ある日のこと。

友人で映画監督のアツィーニからのSOSで、「明日テレビの取材を受けることになってるんだけど、たぶん人が足りないんだ。来てくれ」とのこと。

 

あれ、アツィーニ、帰ってきてたんだ?

去年、映画の仕事をするにはやっぱりフィレンツェじゃ難しいからってローマに引っ越したって、人づてに聞いたんだけど。

そっかそっか帰ってたのかー。じゃあ手伝いに行かなくちゃ。

 

愛車で登場。
愛車で登場。

彼と知り合ったのは三年ほど前でしょうか。

友達が彼のショートフィルムに出演したのがきっかけでした。

DVDにする時に各国の字幕を入れたいというので、私が日本語版を担当することに。

 

たいしたセリフもない短いフィルムでしたから翻訳自体は難しくなかったんですけど、いざメールで送ってみたら、アツィーニのパソコンでは日本語が表示できなかったというオチが(笑)

 

結局私の翻訳は無駄になってしまったようだけど、それからはイベントに誘われたり、色々と楽しい経験ができました。

 

しばらく連絡がなかったある日、滅多につけないテレビをふと付けてみると、なんとブラウン管の向こうにアツィーニの姿が!!

何も知らずにテレビをつけて(しかも私の場合は一年のうち10時間くらいしかテレビを見ません)、偶然友達を発見するなんて、びっくりしたなー、あの時は。

 

取材班に説明するアツィーニ
取材班に説明するアツィーニ

さて、今回彼がテレビ取材に披露するのは、彼の愛車「世界一小さな映画館」号です。

 

この古い車を改造し、中にスクリーンを設置して、たった二人だけのために上映されるプライベート映画館を作ったのが、2006年のこと。

彼の撮ったショートフィルムを乗せて、一風変わった映画館としてデビューしたのでした。

 

お、インタヴュー開始。
お、インタヴュー開始。

この映画館では、まずメニューを配られます。

メニューには前菜、プリモ、セコンド、ドルチェなどがあり、その中から好きな物を選べるようになっています。

 

「あー、前菜は○○をお願い」といった風に。

普通のレストランの注文と同じように注文できるわけ。

 

メニューにはフィルムのタイトルと、あらすじ、上映分数などが書かれています。

 

フィルムを選んだら、いざ、車の後部座席へ。

 

こちらが内部
こちらが内部

車の前面にスクリーンが設置されていて、それを後部座席に座って鑑賞する、という仕組みです。

夏の間は毎週金曜日とかに、この車で巡業していたんだとか。

中に入ったのは私も初めてでしたけど、結構快適でした。

 

ハンフリー・ボカート?
ハンフリー・ボカート?

アツィーニからのSOSを受けて、集まった仲間の中には変な格好してる人も・・・若干三名。

一人はダンテの仮装。

もう一人はこの人で、本人は映画「カサブランカ」のハンフリー・ボカートのつもりなんだとか。

そして最後の一人は私で(爆)、とりあえず変な格好しておこうかなと思って、マジシャン風なミニシルクハットを被っていったのでした。

 

アツィーニたちは到着と同時にバタバタと映画館を組み立て、やがてテレビのスタッフがやってきて・・・coccolobluの役は、サクラです(笑)

 

取材班の前で「世界一小さな映画館」を体験する人の役が、足りなかったんです。

みんなそれぞれカップルになり、カメラの前で説明を受け、車に乗り込む・・・というシーンを2テイクずつくらい撮りました。

 

楽しい集まりだったけど、この日はとっても寒くて・・・。

三時間ほど外でスタンバッていたcoccolobluは、風邪を引いてしまった模様です。

翌日アツィーニ宅の夕食に招待されましたが、風邪っぴきだったのと、他に約束があったので行けませんでした。

 

何はともあれ、coccoloblu、イタリアのテレビに、シルクハット姿でデビューかも(笑)

 

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コメント: 1
  • #1

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