ブロンヅィーノ、ブロンヅィーノ

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いやぁ、寒いっすねぇ。。。

こんにちは、最近なんだかツイてないcoccolobluです。

 

ちょっと動いただけで、いや、動いてなくても、何かしら壊れるんですよねぇ。

今週はルーターがお釈迦になりまして、訳わからんイタリア語と格闘しながらインターネットの修復作業に追われて。

あーあ、大変だった。

 

今日は作業机のスタンドライトが壊れました。

 

明日は何が壊れるやら。いや、壊さないけどさ。

 

さて、インターネットが繋がらなくなって不安な思いをしていたまさにその夜。

夜のストロッツィ宮殿で「ブロンヅィーノ展」を見てきました。

友達のジュリアが働いていて、「これは絶対観た方がいい」と言われたんです。

 

チケット売り場でオーディオガイド借りようかなと思ったらジュリアがやって来て、「あと5分も待てばガイドの説明付きのツアーがあるよ。そっちのが楽しいって。ほんとは予約制なんだけど、次の回にねじ込んであげる!」と。

彼女の同僚たちにも紹介してくれて、みんなとっても良くしてくれました。

 

ありがと♪ジュリア大好き!

 

それにしてもイタリアって、本当にコネ社会・・・(笑)

 

入り口には行列が。イタリアで行列、久しぶりw
入り口には行列が。イタリアで行列、久しぶりw

ブロンヅィーノ。

本名はアーニョロ・ディ・コジモ・ディ・マリアーノ・トーリ・・・覚えようがないです(笑)

 

彼はメディチ家のお抱え画家として数々の美しい肖像画を残しています。

今の私たちが知っているメディチ家の面々は、彼の描いた肖像画によるところが大きいでしょう。

特に、ポスターにもなっていたエレノオーラ妃の肖像画は驚きの美しさ。

あれ、ほんとに絵なんですかね?

思わず近づいて、絵なのかどうか確認したくなりました。

 

彼の肖像画の特徴として、背景が非常に美しかったのが印象に残りました。

ブルー、レッドなどの単一背景も非常に美しく人物を立体的に見せているんですが、幾枚かにはレオナルド・ダ・ヴィンチの強い影響がうかがえます。

人物の背景に実在しない(あるいは実在する幾つかの物を組み合わせた)風景を置くこと。

そう、あの有名なモナ・リザの手法ですね。

 

私は他にも、神話を元にした作品群が好きでした。

特に、ヴィーナスの前で酔っぱらった赤ら顔で笑ってるフォーンが。

だってとっても楽しそうに酔っぱらってるんだもん!

 

ヴィーナス、フォーン、エロス(私の記憶が確かなら・・・)、そして嫉妬というテーマで描かれた物は二枚あって、見比べられるように並べて展示してありました。

楽しい絵の背景に恐ろしく醜い顔が一つ描かれているんですが、これがヴィーナスたちの幸せや美しさに対する「嫉妬」です。

(嫉妬ってこえー。やっぱ嫉妬しちゃダメね・笑)

 

一枚目の絵ではフォーンは楽しそうな酔っぱらいおじさんとして描かれていますが、二枚目にはフォーンの姿がありません・・・が、よく見ると笑顔のマスクが置かれていて、これが実はフォーンなんですね。

ヴィーナスはエロス(すいません記憶曖昧。たしかエロスだった) に向かって手を差し伸べてはいるんだけど、実は視線はフォーンを現したマスクを向いている。

(逆だったかな・・・手がフォーンだっけ?画像が手元にないのでわからんっ)

 

実はヴィーナスもフォーンと一緒に歌ったり踊ったり飲んで酔っぱらったりしたいんですねー。

せっかくだから楽しめばいいのに。女神様も色々とストレスがおありの様子です(笑)

 

他にもドワーフが狩りをする前、狩りをした後という二枚を背中合わせに展示してあったのも面白かったなぁ。

私は正直なところ宗教画があまり得意ではないので、神話ベースの物だと少し安心して見ることができます。

 

 

展覧会、終了間際だったので混雑してましたが、どうせならもっと早く来てゆっくり見れば良かった・・・。

かなり見応えのある展示でした。