前回、サグラダファミリアの記事で光に満ちあふれていた・・・と書きましたが、サグラダファミリア内の光は決して一色ではなかったのです。
太陽の自然な色に満ちていた、本来の教会の出入り口付近(現在の見学者入り口の右側)が、前回の記事で書いたところ。
奥にはまったく別の、今度は色による光の芸術が繰り広げられていたのでした。
祭壇奥の部分の窓はステンドグラスになっていて、色とりどりの光がまた、キレイなこと!!
そういえば祭壇の磔のキリストも、その他の教会のように痛々しく磔にされているという感じではなく、なんだか今にも光に向かって飛んでいきそうな、というかまさに今飛んでる最中のような、浮遊感と恍惚感に溢れたものでした。
痛くなさそうな磔、初めて見たかも。
建物が複雑な形になっているため、小部屋ごとに異なる色に染まっています。
壁に光が落ちる所には、まるでゆっくり座って光の動きを眺めていけとでも言うように、ちゃんとベンチが設置してあるんです。
サグラダファミリアを見ていたら、ある有名建築を思い出しました。
去年の夏に旅したドイツの、ノイシュバンシュタイン城です。
この感じ。この、緻密さ。執着とも呼べるような、エネルギー。
これを現代語に訳すと、オタクが一番近いような・・・まさか・・・とは思ったんですが。
どうやら予感的中だったようで、ガウディも、ノイシュバンシュタイン城を造ったルートヴィヒ2世も、どちらもワーグナーの大ファンという共通点があるようで。
(ルートヴィヒ2世がワーグナーの世界観をこの世に作ろうとしてノイシュバンシュタイン城をデザインしたのは有名な話)
同じ時代に生きていれば、ルートヴィヒ2世とガウディは、ひょっとしたら熱く語り合える仲になれたかもしれませんね。
ノイシュバンシュタイン城を見た時は「オタクに金を持たせると、とんでもないものを作る!」と思ったものでしたが、今回はその上に「頭がいいオタクが本気出すと、こりゃあもうとんでもないことになる!」と実感いたしました。
これだけの天才を魅了したオペラとは、どんなものなのかしら。
世界にその名を刻む有名建築の、原動力にもなったインスピレーションの源・・・。
これは一度、ワーグナーを本気で見てみる必要があるなぁ。
そんなわけで、感動しっぱなしのままサグラダファミリア見学を終えました。
たっぷり数時間は見学してたけど、それでも離れる時には寂しくなるくらい、この建物が気に入ったcoccolobluです。
スペインを訪れる方、サグラダファミリアの内部見学は必須ですぞ!!
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