カザ・バッリョの続き。

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引き続き、バルセロナ旅行で見たガウディの傑作、カザ・バッリョの写真たちです。

 

そんなに乗り気でもなくやって来て、一歩中に足を踏み入れてすぐに大好きになってしまった楽しい家。

前回も言ったように、テーマは「海底二万マイル」です。

 

何気ない天井の模様や、シャンデリアも可愛い!
何気ない天井の模様や、シャンデリアも可愛い!
こちらも魚?ぽい、変わった形の暖炉。換気システムや、温かさを逃がさないシステムなんかも素晴らしいんだそう。
こちらも魚?ぽい、変わった形の暖炉。換気システムや、温かさを逃がさないシステムなんかも素晴らしいんだそう。
大広間へと繋がる扉。
大広間へと繋がる扉。
吹き抜け
吹き抜け

このアパートの中心にはエレベーターが通る吹き抜けがあり、天井から太陽の光を取り込むようになっています。

上から光が入るということは、下に行くほど暗くなるということ。

全体のカラートーンを統一させるため、ガウディはこの吹き抜けのブルーのタイルにグラデーションをつけ、上に行くほど濃く、下に行くほど薄い色のタイルで構成しました。

と、オーディオガイドが言ってました。

 

オーディオガイドは言わなかったけど、実際にこの吹き抜けをエレベーターで下へと下りてみて、気付いたことが一つ。

 

この家のテーマは「海底」なので、天窓の光はまるで海上から降り注ぐ太陽のようで、下に行くほど暗い深海へと向かっていくイメージです。

普通なら深海へと向かっていくと、ちょっと息苦しくなったり重苦しくなったりする。

潜水艦って、危険も伴う窮屈なものですしね。

 

でも下に行くほどタイルの色が薄くなっていくことにより、この「深海へと降りていく窒息感、窮屈さ」みたいなものが、ずいぶん緩和されるんです!

 

ガウディのイメージした「深海」は、未知の生命に満ちた冒険の場所ではあっても、決して窮屈で不自由な場所であってはならなかったわけです。(人が暮らすんだから、当たり前だけど。)

 

明るい深海。

そこは、まだ私たちの知らない楽園にも似た場所なのかもしれません。

思えばジューヌ・ベルヌの「海底二万マイル」のノーチラス号も、潜水艦とは思えぬほどの快適さでしたものね。

 

テラスもあります。
テラスもあります。
テラスの壁は、こんなカラフルなモザイク。
テラスの壁は、こんなカラフルなモザイク。

テラスの他に、屋上もあります。

屋上からは、にょきにょきと、いくつもの排気口が突き出していました。

これらも全部曲線でできていて、装飾はすべてモザイクです。

 

外観の屋根に当たる部分は、屋上から見るとよくわかりますが、竜の背をイメージしているようです。

 

アパートの上の方の階は、下とは打って変わって、白い!!!

とにかく白い!!

これらの白い部屋たちも、モダン建築の先駆けとなって後世に多大なる影響を与えたんだとか。

すげーな。

 

白い曲線、そして幾重にもヒダのように重なる壁面は、まるで生き物の骨のよう。

部屋の奥に、ガウディのホログラムがあって観覧車に手を振ってました。

 

一軒のアパートとは思えないほど見所満載だったカザ・バッリョ。

改めて外観を見ると、それぞれのテラスが魚の骨のようなデザインになっているところとか、大広間の大窓とかが、より鮮明に見えてきます。

 

coccolobluは大興奮だったこのアパート。

入館料はお高いですが、バルセロナに行くならサグラダファミリアと並んで必見ポイントです!