進め!我らのゴーゴーポンペイ号。

走れ、偉大なる古代ローマの遺跡に向かって。続きを読むをクリック。
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さて、5月はナポリ方面に行ってきたモカさんです。

 

(以前使っていたcoccolobluという名前は「読めない」と沢山の方から指摘されたので、ツイッター上などで皆様に気軽に呼びかけていただいている、「モカさん」という名前を使うことにします。)

 

写真が前後してしまいましたが、フィレンツェを車で出発して、まず向かった先はポンペイでした。

私はポンペイ遺跡、二度目です。

正直「暑いし、もういい・・・」と思っていたんですが(ゴメンナサイ)、どうしてもポンペイに行きたいというイタリア人がいたので旅程に組み込みました。

 

しかしこの人、とっことんポンペイに嫌われてる模様で・・・。

子供の頃に家族と旅した時には(年中無休の遺跡なのに!)休館日。

入り口の前で涙を飲んだのだそう。

 

今回はまぁ大丈夫だろうと出かけてみたら、なんと、翌日が聖マリア祭だということで街が満杯になっており、ホテルが見つからないっっ!!

ホテル探しのプロフェッショナル、モカさんがいなかったら、あれ絶対また諦めなきゃいけなくなってたよ・・・。

 

散々宿探しして、二日目以降は別の宿に泊まることになりました。

ポンペイ市中心街から、車で5~10分。

プールやルーフガーデン付きの素敵なお宿でした。(値段も中心街より安い!)

街からさほど遠くないのに周囲には自然がいっぱいで、ベスビオ火山もよく見える、長期滞在したくなるようなロケーション。

 

遺跡に行くなら自転車を貸し出すとホテルの方が言ってくれたので、車で移動するより自由で楽だろうと即決。

 

ところが・・・その自転車というのが・・・

 

可愛いww
可愛いww

まさか、コレだとは(笑)

 

アンティークな二人乗りの、屋根付きの自転車。

か、可愛いっっっ。

なんて名前なんだろうこのタイプの自転車は?

 

しっかしこれで市内の道路走って大丈夫かなと聞いてみたら、「大丈夫大丈夫!まぁ、この自転車に実際に乗ったお客さんはまだ一人もいないんだけどね~」ってオイ。

モカさん、日本人にして初の利用者ですか!?

おまけに、いざ乗ろうとしたらタイヤが動かなくて、整備が必要ということで30分ほど待たされる。

 

大丈夫なのコレ・・・不安が頭をよぎりましたが、でもなんか面白そうだし、ネタになりそうだから、このゴーゴーポンペイ号に乗り込むことにしました(笑)

 

いざ、ポンペイ遺跡!がんばれっ我らのゴーゴーポンペイ号!!

 

横から見たゴーゴーポンペイ号。あ、名前は私が勝手につけました。
横から見たゴーゴーポンペイ号。あ、名前は私が勝手につけました。

ただでさえ、マリア祭りで世界中から信者が集まってきた街は、満杯御礼状態。

ナポリの道路事情を知ってる方ならわかると思いますが、普段からカオスなナポリの道路が、更に更にカオスに満ちている日w

 

そして、ゴーゴーポンペイ号は、思いの外ペダルが重い。

ブレーキも、片方しか効かない。

クラクションの代わりに、手元のベルのゴムを握ると「パーフ♪パーフ♪」と愉快な音が響く(爆)

 

それでも我らのゴーゴーポンペイ号は順調に中心街へと入り、なんとか無事に遺跡横の駐車場へとたどり着きました。

 

行き交う車の乗客が、私たちを見て笑う笑うww

楽しそうにクラクションを鳴らして、「いい車だねっ」と声を掛けてくれる人も多数。

街中では歩行者たちも「おー、頑張れ~~!」なんて呼びかけてくれたりして。

目立ってます。超目立ってます!!

こちらもクラクション(?)を鳴らしてお返し。ぱーふっ

 

遺跡のすぐ横の、教会付属駐車場にたどり着き、「私の愛車、どこに駐めたらいいですかね~」と守衛さんに尋ねると、初老の守衛さんは最初、わけがわからん・・・と戸惑い顔。

でもすぐにナポリ男らしいお喋りを全開にし、「いやぁすまんすまん、こんな自転車は見たことなかったもんで、返事に困っちった。俺が面倒見てやるから、守衛室の横に駐めていきなっ」と。

 

守衛のオジサン、よっぽどゴーゴーポンペイ号が気に入った模様で、「こういう自転車を借りるのは幾らくらいするんだい?」ですって。

おまけに、自分が責任を持ってゴーゴーポンペイ号を守る!駐車料金はいらねぇよっと太っ腹。

 

遺跡を堪能した後、夕暮れ前に守衛室に帰ってくると、守衛のオジサンは待ってましたとばかりにまたお喋りモード。

「おっと挨拶が遅れちゃって失礼、俺はミケーレってんだ!生まれも育ちもポンペイでいっ。」と自己紹介、握手。

色々お喋りした後、帰りは「俺も一緒に出て行って、守衛用の反対側の門を開けてやるよ。君たちのホテルに帰るなら、そっちの方が都合がいいからさ。」なんて、本当に親切なオジサン。

人混みと車で大渋滞の街を抜け出すのに、自分の車で先導までしてくれました。

 

一度自己紹介をした相手は、もう友達。

俺に任せなっという、いかにもナポリらしい人の温かさに触れることができました。

 

分かれ道で例の「パーフ♪パーフ♪」とクラクションを鳴らしてミケーレと別れ、私たちは登り坂をひーひー言いながら、ホテルへと帰りました。

 

ポンペイを訪れる日本人は多けれど、こんな愛車で遺跡に乗り付けた人は滅多にいないでしょう(笑)

楽しい一日になりました。ありがとう、ゴーゴーポンペイ号!!!

 

 

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コメント: 1
  • #1

    佐藤モカ (木曜日, 19 7月 2012 18:34)

    旅のブログの途中ですが、実は今週月曜日から再び、旅に出ております。
    現在地は、ヨーロッパで一番高い山、モンブラン近くです。
    携帯からはブログ更新ができないので、少し更新が遅れております。
    山の写真はまた後日、ブログにて〜。