ヴェスビオ火山とかつての栄光。

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今回はポンペイ市を基点にして、かの有名なナポリのシンボル、ヴェスビオ火山にも登ってきました。

フニクリフニクラで歌われる、「登山電車ができたからっ誰でも~登れる~。」というやつです。(あれ、そういう日本語歌詞だったよね?)

でも残念ながら現在では、「誰でも登れる」ってのは大間違い。

登山電車はとっくに廃線になってて、登るのはかなり骨がおれました(苦笑)

 

どうでもいいけど、フニクリフニクラの原曲の歌詞は、イタリア語というよりはナポリ語です。

日本語では「行こう行こう」になってる部分、原曲は「ヤンマっヤンマっ」となりますが、これを正しいイタリア語に直すと「アンディアーモ、アンディアーモ」になります。

違いすぎるだろって?

そう、ナポリ方言は本当に訛りが強くって、省略されまくってて単語もかなり変化してるし、もはや別言語と言っても過言ではありません。

 

ナポリに行くと、この「ヤンマ」にかけ声(のようなもの)を加えた「ヤンマヤっ」という表現を頻繁に耳にします。

「行こうぜっ」くらいの感じですが、これを聞くと「あぁ、ナポリに来たな~」って感じがして楽しい(笑)

 

あと、他によく聞くナポリ方言といえば、かけ声というか、挨拶というか、「よぉ」とか「やぁ」とか「何だよ」みたいな感覚で使われることが多い「ウエーイ」ってやつですかね。

「ウエーイ、パエザー」という風に使います。(って誰も興味ないよねwイタリア語を勉強してる方なら感覚が分かるかな?)

 

このウエーイは、酔っぱらいが人に絡む様子を意識して喋ると、見事にナポリ人っぽく発音できます(爆)

 

絶景かな。
絶景かな。

さて、火山の麓までは車で行けるというので、麓の駐車場までは自家用車で行きました。

で、驚いた。

ヴェスビオ火山に近づいてくると、周囲が4☆とか5☆ホテルだらけになる!

しかも、大阪のおばちゃんでもドン引きしそうなくらい、キラキラ豪華絢爛、おフランスのヴェルサイユ宮殿も真っ青!無駄な彫刻に無駄に舞い踊る天使たちっって感じのホテルばかり!!

 

具体的にどういう感じかというとですね、

 

テーマパーク、か?
テーマパーク、か?

どのホテルも入り口は当然のように、このくらい豪華です。

門の前にライオンが立ってるくらいのことは、当たり前。

純白の噴水がプシャーっと吹き出し、キューピットの像が戯れたりしてます。

こういう施設が、道の左右に、ズラーっと延々並んでるんです。

でぃ、ディズニーランドかと思った・・・かなり趣味の悪いディズニーだけど。

 

なんじゃこりゃと思ったけど、看板を見る限り、どうも宿泊施設としてというより、結婚式のための会場としての役割が主な模様。

あー、なるほど。

ナポリ(いや、、南イタリア全般か)はとにかく結婚式が豪華なことで有名です。

こういう金銀ギラギラな施設で、親戚やら友達やら数百人も呼んで、盛大に祝うってのも珍しいことじゃない。

イスキア島滞在中に盛大な花火に遭遇したことがありますが、個人の結婚式でも「花火大会?」って思っちゃうような花火を打ち上げちゃう文化です。

 

・・・けど、聞くところによると昨今の不況のせいか、ナポリでも(過去に比べると)ジミ婚が流行だそうで、最近は披露宴も縮小されてきてるんだとか。

加えて、最近の若者にとってはこれらの施設は明らかに古い、ちょっとダサイ、と思われる。

 

そんなわけで、ヴェスビオ火山へと続く道は、顧客離れが深刻化する金銀ギラギラな豪華ホテルが続く、ちょっぴり悲しいワンダーランドだったのでした。

 

 

追記: 実は私はちょっと、泊まってみたい、興味本位だけど(笑)