イタリア語学習のヒント

質問に答えてみる回。続きを読むをクリック。
質問に答えてみる回。続きを読むをクリック。

ども、モカさんです。

だいぶお腹が出てきて、妊婦らしくなってきました。

 

さて、今日はちょっと気分を変えて、先日のイスキア旅行の写真をアップしつつ、過去にお会いした方や、Twitter、サイト経由などでよくいただく質問に、答えてみようと思います。

 

☆☆☆

 

ズバリ、一番よく聞かれるのはイタリア語学習法についてです。

なので今日はオススメの学習法を、書いてみようと思います。

 

でもこれについては十人十色、向き不向きもあるし、私はちょっと特殊なやり方をしたので、あくまで参考程度に。

 

ホテルのテラス。去年と同じ場所です。
ホテルのテラス。去年と同じ場所です。

まず最初に断っておかないといけないのは、私はこれまでイタリア語のために学校に通ったことがありません(語学留学とか、個人レッスンとかも受けてません)。

独学というより、体当たり(笑)

なので、紹介できるのは学校に行かないでイタリア語を習得したい人向け、しかも「イタリア人とコミュニケーションを取る」ことを重視した話だけになっちゃいます。

 

独学のメリットは、お金がかからないこと。

それから、聞く・話すに強くなれること。

特に、発音は良くなります。口喧嘩で現地人に負けるということもありません。

 

逆にデメリットは、書く・読む、つまり文法に滅法弱いということです(あくまで私の場合ね)。

あと、興味の無い話題で使う単語は、なかなか覚えない。。

しかもここ2年くらい勉強サボってるので、私のイタリア語はますます偏っていく…(汗)

 

温泉プールがあるテラス
温泉プールがあるテラス

☆旅行中、現地の人とも少しコミュニケーションを取りたいな、という場合☆

 

まずは簡単な参考書を買って、CDを何度も聞いて発音をマネしたり、フレーズを丸暗記するだけで十分だと思います。

 

理想は、簡単な文法の説明が載っている参考書と、旅行に便利なフレーズが沢山載っている本の二冊買って、並行して読んでいくことかな。

正直、旅で本当に役立つフレーズが載ってる本というのは、意外にも少ないのが現実ですが…でも役には立ちます。

 

大事なのは、カタカナを読まないこと。

イタリア語学習者が陥りやすい罠に、カタカナ読み(日本語読み?)になっちゃって、発音が悪くなるというケースがあります。

せっかく覚えても、下手をすれば通じない。

イタリア語をカタカナ表記で覚えるのはキケンです。

 

カタカナにはLとRの違いもないですからね〜。

しょっちゅう使う別れの挨拶の「Arrivederci」なんかも、「アリベデルチ」と覚えてしまったらNG!

 

必ず付属CDの発音をそのままマネするようにしましょう。

(CDはネイティブが喋っているものを選びましょう)

恥ずかしがらずに、巻き舌、巻き舌で♪

 

 

旅行のためのイタリア語なら、このレベルで大丈夫です。

お役立ちフレーズを幾つか言うことができて、挨拶することができる。

これだけで、旅は100倍楽しくなります。

 

宿のテラス。
宿のテラス。

☆現地の人に挨拶してみて、それが通じる喜びを知ってしまったら・・・☆

☆そして、もっとイタリア語を勉強したくなったら・・・☆

 

基本は本と付属CDでの学習が便利です。

参考書をどんどんやっていって、動詞の活用、簡単な過去形、未来形くらいを理解すると、それまで丸暗記していたフレーズ集の言葉たちが急に意味を持った言葉に見えてきます。

 

その他に、私が独自にやっていてオススメできる学習法は、

 

「ポッドキャストでイタリアのラジオをダウンロードする」

ということ。

 

最近はインターネットを使って、イタリアのテレビやラジオを聞いて勉強している、という方も多いですよね。

私も日本に住んでいた頃、イタリアのラジオをよく聞いてました。

 

それも良いと思うんだけど、ラジオだと聞き流しちゃって頭に残らない。

私の場合、更にためになったのはポッドキャストの活用でした。

iTunesなどを活用すると、イタリアのラジオ局が配信してるポッドキャストを無料でダウンロードすることができます。

これを、iPodなどに入れて持ち歩きます。

 

そして、同じものを何度も聞きます!←大事だから太字にしてみたw

 

DJがゲストとフリートークしているものが理想です。

そういうポッドキャストを見つけたら、5つくらいダウンロードしておいて、同じ会話をひたすら聞き続けます

最初のうちは意味もわからないし、飽きてくるし、つまんないけど、聞けば聞くほど聞き取れる単語の数は増えていきます。

単語が聞き取れるようになれば、こちらのもの。徐々に耳が、ネイティブのスピードに慣れていきます。

 

ポッドキャストでダウンロードできるラジオは、だいたい数分。

この長さが実にちょうどいいんです。

浮気せず、同じ会話を何度も聞きましょう。

参考書での学習と併用していけば、そのうち、ぼんやりと何を言ってるかわかるようになります。

 

意味がわかってきたら、次のポッドキャストを仕入れます。

 

 

毎朝朝食を食べるテラスの眺め。
毎朝朝食を食べるテラスの眺め。

ここでポイントなのは、イタリア語学習者に向けて用意された会話ではない、ということ。

当然話すスピードは早いし、内容もそれぞれだし、いきなり笑えないジョークとか飛ばしたりするし(笑)!、参考書付属CDのような親切さはありません。

 

でも、参考書とは違って現地の人が本当に話しているイタリア語です。

 

ここで、「彼らは何を話しているんだろう?」と想像を働かせることが、後にイタリア人と実際に話す時にとても役に立ちます。

というのも、最初のうち、イタリア人との会話は広大な海にポツポツ知ってる単語やフレーズが浮いている感じに聞こえるからです。

 

そんな時、「わからない」「聞き取れない」「まだ私はこのレベルじゃないから無理」と投げ出さずに、知っている部分から想像を働かせ、見えない部分を推理することがとっても大事。

 

間違ってたっていいんです。

勉強していくうちに聞き取れる部分は確実に増えていくし、わからない部分を的確に質問する方法もわかってくるし、そうすれば推理の精度もどんどん上がっていきます。

 

そう、推理!

推理を楽しむようなつもりで、諦めずにどんな難易度の会話でも食らいつくこと!

そのためには、イタリア語学習者用の親切な、ぬるま湯の音から抜け出す必要がある、と私は思います。

結局は、ネイティブのスピードで聞いた回数=慣れが大事だからです。

 

ナポリ名物ババ♪ホテルの近くに美味しいお店があって、お菓子や惣菜を買って温泉プールで食べてました。
ナポリ名物ババ♪ホテルの近くに美味しいお店があって、お菓子や惣菜を買って温泉プールで食べてました。

イタリア語学習者用の親切なぬるま湯…

参考書付属CDとかももちろんそうなんだけど、パッと思いつく例がもう一つあります。

 

独学者にしては珍しいと思うんだけど、私はNHKテレビのイタリア語講座(?)は見てませんでした。

(あるよね?確かNHKだよね?)

別に主義で見なかったわけじゃなく、単純に私の生活時間に合わなかっただけなんですが。

 

イタリアで暮らすようになってから初めて、一時帰国の時にたまたま見る機会がありました。

でもね、ビックリした。

もしあの番組が好きでテキスト購入してる人がいたら申し訳ないんだけど、あれでは使える語学の習得には、繋がらないと思う。

 

まず、学習者役の日本人(女優さんだったかな?)が、まったく勉強してない。

発音は完璧なまでのカタカナ。

1つのフレーズを言うのにも、「◯◯◯〜で、あー、☆☆??」みたいに、恥ずかしいのか演出なのか途中で日本語を挟んだり、疑問文でもないのに語尾を上げて、正解かどうか講師のイタリア人の顔色を見たり。

しかもせっかくイタリア人が何人もいるのに、イタリア語で「会話」をしていない。

あれをマネしちゃ、ダメです!!

 

イタリア語を話す時は、恥ずかしがらずに言い切りましょう。

途中で「あー」とか「えー」とか「えっと」とか挟まない!

それを入れちゃうと、せっかく通じてた会話が途端に通じなくなるし、口がそれを覚えてしまって習慣になっちゃいます。

自分が話す時だけでなく、相槌とか打つ時も、イタリア人のマネをする。

日本語脳のまま話す習慣がついちゃうと、後々厄介です。

 

どうせ練習なんだから、いいじゃない?

あいまいに正解なフレーズを言うより、堂々と間違えた方が有意義です!

そして、思い切ってイタリア人になりきって大胆に発音しましょう。

語学は、恥を捨てたモン勝ち♪♪

 

番組内にはイタリア人も複数出てたけどすごく丁寧にゆっくりゆっくり話しているし、ご丁寧に解説者みたいな日本人がいて、ちょっとしたイタリア人の会話をいちいち和訳してくれちゃう。

あれでは、「今こいつは何て言ったんだー!?」っていう推理ができません。

 

学習者用のぬるま湯な音の一番いい例(もとい、悪い例?)が、あの番組だな〜って気がしました。

 

海〜
海〜

思いがけず話が脇道にそれましたが(笑)

 

要は、イタリア人になりきって大胆に喋っていけば、それだけ発音は良くなるし上達も早い♪♪♪って話です。

そうしているうちに徐々に、イタリア語で話す(聞く)時は日本語で考えなくなるし、夢もイタリア語で見るようになります。

イタリア語脳ができる、というか。

 

ポッドキャストなんかは基本的に移動時間とかに聞き流してただけなので、全然勉強っぽくなかったし、「頑張ってる!」感はサッパリなかったけど。

(それで勉強になるとは思ってなかったから、単に趣味で聞いてたんです)

今から思うと、あれが役立ったかなーと思います。

オススメです。

 

 

他にも、そういえば役にたったな〜と思う学習法とか思い出したら、また書いてみますね。

今日は珍しくオチがない、真面目な話でした、ハイ。

 

 

コメントをお書きください

コメント: 3
  • #1

    Helen (火曜日, 18 6月 2013 15:01)

    こんばんは!いつも楽しくTwitter見てます♪
    私もイタリア語の独学中で大変ためになります!
    iTunesのラジオって、検索の窓にItalianとかって入れたら出てきますか?
    英語のラジオはよく聞くんですが、イタリア語のものが見つけられません^^;
    またよろしかったら紹介して下さい(^ ^)

  • #2

    佐藤モカ (火曜日, 18 6月 2013 17:37)

    Helenさん、

    Italianって英語で入れたら、英語話者のためのイタリア関連ポッドキャストが出てきちゃうと思いますよ。
    イタリア人向けのものを探す時は、イタリア語で検索するクセもこの機会につけちゃいましょう。

    基本は気に入ったイタリアのラジオ局の名前とかをポッドキャストの検索に入れれば、何かしら出ます。
    試しにRadio Italiaって入れるだけで何かは見つかるハズ。

    私はRadio Marteのストリーミング放送とかよく聞いてましたが(お喋りのテンションが高くて楽しいラジオ局なので)、ナポリの放送局なので、方言が移る危険はありますww
    実際イタリアに暮らし始めて間もない頃かかって来た間違い電話の相手に、君ナポリ人でしょ?と間違われました。
    好きな地方、覚えたい方言からラジオ局を選ぶのもアリです。

    英語のラジオを聞くとのことなのでご存知とは思いますが、イタリアのラジオ局の探し方(ネットでストリーミング放送をしているラジオ局の探し方)は、googoleで探せば幾らでも見つかります。
    日本語で「イタリア、ラジオ」とか「イタリアのラジオ局一覧」とか入れるだけでも、丁寧に書いてくださってる方のサイトが沢山ヒットしますよ〜。

  • #3

    Helen (土曜日, 22 6月 2013 12:53)

    ご丁寧にありがとうございます(>_<)
    イタリア語で検索...なるほど!イタリア語をクセにできたらこっちのもの!ですね♪
    楽しいラジオ局を探してみたいと思います。