ニコちゃん画伯集

娘のお絵かきを見ていると、絵が進化していく過程がよく見える。
娘のお絵かきを見ていると、絵が進化していく過程がよく見える。

娘が最初に「これを書こう」と決めて、いきあたりばったりでなく書いたのは、お絵かき先生みたいな奴に描いたこれ。タイトル「手」。

手を繋いだところを描きたかったと言っていた。一歳半。

次に描いたのは、「お母さん」。

リボンつけてくれたのかな?お母さん描いたよと言われて、すごく嬉しかった覚えがある。

ニコちゃん画角作「犬」。

二歳少し前。

色が単調なお絵かき先生を卒業し、丸、△、■など大胆な形で空間をひたすら埋めていた。

この頃は、描ける喜びに満ちてたと思う。

だから下に何が描いてあるかなんかお構いなしで、塗りつぶし、ただただ描く。

クレヨンを買ったら色が出る、という單純な発見。

 

2歳2ヶ月頃。

色に惑わされず、書きたいものの形を考えようとしてる試行錯誤が見える。

同じような形を幾つも幾つも練習している。

もうこの頃になると、クレヨンの持ち方もしっかりしていて、細かい模様を描くために集中している。かなり細かい模様も描くようになってきた。

 

繊細な指の動きと同時に、大胆な色彩の爆発も。

2歳2ヶ月くらいはその繰り返し。

それは突然やってきました。

2歳三ヶ月。あれ?これ目と鼻と口が書いてある!???

遂に人物に興味を持ったようです、ニコ画伯。

2歳3ヶ月から急に始まったキャラ描き。

大好きなトトロと思わしいものをアチラコチラに描くようになったのは良いんだけど、あーーーー、依頼されてもいない壁に、盛大にやっちゃったね〜。

目耳鼻口を描いて満足気にしていたのが、カラーを使ってキュピズム的様相になってきたのは2歳3ヶ月。

暗いので伝わるか微妙ですが、今までどおりのキャラの顔も、目、鼻、口、それぞれに違う色を使ってカラフルさを出すようになりました。

これは本人曰く泣いてるところで、左目から垂れてるのは涙だそうです。

感情表現にも取り組むように。2歳4ヶ月。

なんか愛嬌のある顔。

そして現在、2歳5ヶ月。

色の調和にハマるようになりました。本人曰く、上の大きな丸はてんとう虫。お花畑の中のてんとう虫を描いたようです。

それまで単色で色々なカラーを使うことはあっても、全体の調和で色を選ぶなんてことはなかった。

また一段階進歩した感じ。

そして、2歳5ヶ月になったニコ画伯の次の新しい境地は、模倣です。

教えたわけでもないのに、ディズニーの眠れる森の美女のビデオと、リトルマーメイドのビデオを持ってきた。

「お母さんはお姫様(オーロラ姫のこと)描いて」というので、「無理だよ、難しいよぉ」と言いながら描いていたのです。

 

ふくろうとかハリネズミとかも描いてありますが…とりあえずビデオパッケージのオーロラ姫に似せて描いた。

ニコちゃんは其の様子を見ながら、「ミエナイヨ〜(ぷぷっ)」なんて気楽に笑っていたのです。

で、次は「アリエル描く!」と言ってリトルマーメイドのビデオを前にクレヨンを取りました。

 

出来上がったのは上の絵…いや、人間ぽいというよりサカナぽくて、雰囲気出てるよ?

横向いてる感じとか、赤い髪が風になびく感じとか、いいじゃん。

でも本人は理想と現実に打ちのめされたようで、床に大の字に寝転がり、「ミエナイヨ…アリエル…」「難しいよ…」とうなっていました。

 

ニコちゃん画伯、初の挫折です!!

 

でもそこで止めなかったのが我が娘ながら根性があって、再び立ち上がり、ビデオパッケージの裏面(フランダーや蟹のセバスチャンなど、海のキャラクターがいっぱい描いてあった)を見ながら、更に色を重ねていきました。

 

 

もはやこれがアリエルだったとはわからないものになってしまったけれど、海の泡や海藻やサカナたちを色んな色で書き加え、アリエルの髪もカラフルにして、全体に楽しい雰囲気の絵が出来上がりました。

 

アリエルを書きたい!という出発点からお手本のビデオパッケージを持ってきたことに本当にびっくりした。

 

今日はオチのない、忘備録でした。