ご無沙汰してます。
夏の間にまたしても調子が悪くなったパソコンを初期化したりしていて、更新が遅れました。
当たり前だけど初期化すればパソコンは工場出荷状態に戻るので、仕事で使える状態に戻す(バックアップ、使うプログラムの再インストール、購入時から現在までの更新プログラムのインストールecc...)のは結構時間がかかる。
初期化も初めての経験だったので大変は大変でしたが・・・それよりずっと大変で深刻な問題が一つ。
今年のフィレンツェは暑すぎた!!!!!
いや、フィレンツェに限らずヨーロッパ全体だったのかなぁ。
少なくともイタリア全土、ではあるかな。
雨がまーっったく降らない。
毎日晴れ。晴れ。晴れ。
水不足も深刻化し、昨日会った友人の住む地域では定期的な断水も始まったとか。
見てください、これ。
外の温度計、一番暑い時間帯でもなかったんだけど、余裕の41度。
40越えって。体温よりずっと空気のが暑いやんけ!!
もともと、モカさんは夏が苦手です。
でもイタリアに来て、日本と比べると湿気がなく過ごしやすいので、夏が好きになりました。
イタリアの夏の過ごし方は、日本とはだいぶ違う。
一般家庭には、クーラーはほとんどありません。我が家もそう。
イタリアでは暑さ=太陽の強さ、なんですね。
だから太陽の光さえ遮ってしまえば、扇風機だけでも結構快適。
朝9時頃には太陽の力で外気が暑くなり始めるので、ベランダの日よけカーテンを降ろし、窓の鎧戸を下ろして窓を閉め、日光を完全に遮断します。
もちろん、鎧戸を下ろせば家の中は暗闇に。
だから日中の暑い時間は家の中は暗いんです。
特にお昼ご飯~4時くらいまでは、暗くしておいた方が良い。
日本から来た方がよく驚く、「お昼休み」(シエスタ、お店とかが12時くらいから4時くらいまで閉まる)の習慣は、実はこういう理由で、理にかなったことなんです。
部屋が暗ければ、ランチ後にお昼寝しちゃうのも道理。
で、夕方に窓や鎧戸を開けると、外では太陽の力が弱まっていて、涼しい風が吹いている。
じゃ、夕方からお出かけしましょうか・・・というのが通常の夏の過ごし方。
例年はこんな感じなのです。
ところが今年は、鎧戸を完全に閉めようが、扇風機を何台稼働しようが、家の中があっという間にムンムンになるくらい、暑かった。
なんせ連日、アフリカからやってくる熱気で、40度を超える暑さなんです。
天気予報では「体感温度45度!危険!!」なんて赤字が踊る・・・。
室内も31度を超え、生まれて初めて熱中症で「これはヤバイかもしれない。死なないようにしなければ」とリアルに思うような状態。
モカさんは7月に北に向けてバカンスに行き、その後色々とごたごたがあって、体力的にも気持ち的にも落ち込んでいたのも悪かった。
完全に夏バテしてしまって、5日間で3kgも痩せるという恐ろしい状態に。
熱中症と思われる症状、頭痛とか息苦しさ、手足のしびれとかも日常茶飯事になり、ただひたすら生き抜くことに一生懸命でした。
パソコンは熱を発するので、できうる限り触りたくない。。。
となると、仕事で必要な作業以外は、とてもできなかったのです。
その日の仕事を終えると、もう体力の限界。
フライパン並に熱くなったパソコンをそれ以上触ることもできず、ブログの更新までたどり着く体力がありませんでした。
あ、幸い7月の旅行中に贅肉をため込んでいたので、3kgくらい落ちた程度では、何ともありませんでした。
このくらい、元気になればすぐ戻るしねぇ。
しかし、危なかった。
今回は本当に、身の危険を感じたよ。
テレビをまったく見ないモカさんは世情に疎いんですが、どうやら今年からイタリアではアフリカからの熱風に名前を付けることにしたようです。
アメリカとかで台風とか竜巻とかに名前を付けるのと同じ感覚ですね。
で、その名前が毎回奮ってるの。
ネロ(ローマを燃やした悪名高いローマ皇帝)とか、カロンテ(冥土の川の渡し守)とか。
冥土の川の渡し守ってオイ・・・冥土に送る気だよこの人!
全力であの世に送る気だよ!!!
やーめーてー!!
例年ならアフリカから熱風が吹いてもそんなに長続きはしないんですが、今回は一度ネロ皇帝やらがやって来ると何日も何日も猛暑が続き、湿度も高い。
深夜になっても全然気温が下がらない。
そして最後にイタリアを襲った熱風の名前は・・・「ルチーフェロ」。
日本語(英語?)ならルシファー。
遂に悪魔の親玉キター!!!!!
ルシファーと言えば皆さんご存じ、超強力な天使だったにも関わらず神に謀反を起こして天上を追放され、堕天使となり、そのまま悪魔界のトップになった、恐るべき悪魔の親玉。
あぁ、もうダメ・・・。
そんなわけで、鎧戸を下ろした暗い家の中で1人孤独にルシファーと戦い続けたモカさんはヘロヘロになり、生きているだけでやっとの状態だったのです・・・いや、ホントに。
しかし、そのルシファーも今朝早くに恵みの雷雨とともに退散しました。
遂に遂に、悪魔に打ち勝った!!!
悪魔、退散!
ようやく気温が下がり、湿度も落ち着き、今日は久しぶりに生きた心地のする一日でした。
このまま暑さが戻らないことを、祈るばかり。
というわけで、ようやくブログ更新に至りました。
↑上にのせた写真は、毎年恒例の夏の行事、一年分のトマトソースを作った時の写真です。
トマトソースのレシピについては去年のブログを参考に。
今年は6kgのトマトを買って作りました。
かなり少ないですね。一年は保たないでしょう。大事に使って半年かな。
トマトソースを手作りするようになって、今年で三年目。
毎年違う場所で複数回トマトを仕入れて質や値段を検討しているんですが、今年は近所の市場の馴染みの八百屋で買いました。
暑すぎて引きこもりがちな私が市場に顔を出すと、八百屋の隣のチーズ&サラミのお店の店主が「おー、モカちゃん久しぶりじゃん、元気だった?」と元気に声を掛けてくれました。
その日は彼の店では何も買わなかったにも関わらず、「トマト6kgか!自転車で運べる?俺んとこの荷物ヒモ持って行きな!なぁに、次に来る時に返してくれりゃあいいよ。気にすんなって。」と自転車の荷台に箱をくくりつけるヒモを持ってきてくれたり。
トマトを箱に詰めて自転車の荷台にくくりつけるのも、全部手伝ってくれました。
体力や気力が落ちている時は、こういう素朴な優しさが泣けるくらいしみます。
それにしてもすごいよね。
すごい数の顧客の名前を覚えて、いつ行っても、たとえそれがかなり久しぶりでも、同じ気楽さでまるで昨日会ったみたいに話しかけてくれる。
プロだよね、彼らは。
ちなみに八百屋さんは、6kgのトマトと2個のニンニク、山のようなバジルを全部合わせて5ユーロ(500円くらい)という特別価格で譲ってくれました。
安すぎるだろ、いくら何でも。
トマトの質も、今まで試した色んな店や他の市場の物と比べて、良質だった。
回り道したけど、結局近所の馴染みの店が一番なのかもしれないなぁ。
ちなみにモカさんは、イタリア料理の肝であるニンニクについては、スーパーで買うのを100%止めました。
市場の物とスーパーの物とでは、質が違いすぎる。
おそらくスーパーの方が安いんだろうけど、皮をむこうとした瞬間にわかるくらい質が悪い!
香りも、市場の新鮮なものに慣れてしまうと、スーパーの物は包丁で切っている間から「うげっ」と言いたくなる変なニオイがする。
他の野菜や果物も、余裕があればなるべく市場で買うようにしてるんだけど。
野菜の質にこんなにこだわるようになったのも、イタリアに来てからでしょうね。
私の場合、誰かが教えてくれるわけでもないので、1人で手探りしながらトマトソース作りのコツを覚えるしかありません。
6kgものトマトを扱う効率の良い手順、微妙なコツ、どの店で材料を仕入れるかということも、全部自分で考えなきゃ、ね。
今年はだいぶ手順が良くなりました。
来年はきっともっと上手になる!ハズ!
とりあえず今夜は、酷暑に打ち勝った勝利に酔います(笑)
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